小児歯科

子どものころは、まだ自分で十分なケアをすることができないため、親御さんが代わりにおくちのケアを行う必要があります。これから長く付き合っていく大切な歯ですから、何かしらの症状が見られる場合は、なるべく早く歯科を受診させてあげましょう。

また週に1回、女性ドクターによる診療も実施していますので、お子さんの虫歯についてご相談がある方は、どうぞお気軽にご来院ください。

親御さんへのお願い

歯医者さんに行くとき、「全然痛くないよ」と嘘を言ったり、嫌がる子どもを叱りつけて、無理やり歯医者さんに連れて行ったりしていませんか。

これでは、お子さまの歯医者さん嫌いを加速させてしまい、大人になっても「歯医者さん＝怖くて恐ろしい人」として、いつまでも記憶に刻まれてしまいます。

お子さまが歯医者さん嫌いにならないためには、親御さんが、歯科診療に対する正しい知識を持って、歯の治療や予防を行うことは「怖いこと」ではなく、「健康になるために大切なこと」と話してあげることです。

もしも、お子さまから『歯医者さんって、何をするところなの？』と聞かれても、決して歯科治療に関する不快な経験や、嫌な出来事などを話してしまうと、お子さまに「歯医者さん＝怖い人」というイメージを与えてしまいますので、ご注意ください。

当院では、歯医者さんに苦手意識を持っているお子さまも、無理なく歯科治療が受けられるよう、必要に応じて局所麻酔を行ってから、治療を始めさせていただいています。その際、お子さまの恐怖心を和らげるため、「注射」ではなく、「麻酔」という言葉を使って、説明をさせていただいております。

お子さまが治療を終えたら、『がんばったね』『えらかったね』と、めいっぱい褒めてあげてください。

小児歯科メニュー

フッ素塗布

お父さんやお母さんの歯と比べて、歯質の弱い乳歯や生え替わったばかりの永久歯は、虫歯になりやすいため、歯質を強くすることができるフッ素を塗布して、虫歯になりにくい丈夫な歯に強化しましょう。

フッ素は、食べ物や飲み物などにも含まれているミネラルの1種ですので、用法・容量を守って、正しい使い方をしていれば、摂りすぎによる副作用などの心配はありません。

フッ素塗布による虫歯の予防は、乳歯の前歯が生え始める1歳ごろから、1年に3回ほどのペースで定期的に行うと、より虫歯予防効果を高めることができます。

当院では、歯にフッ素が取り込まれやすい乳幼児から15歳までのお子さまが来院された際、おうちでも気軽にフッ素を歯に取り込めるように、親御さんにアドバイスも行っております。

シーラント

奥歯の永久歯は、生え替わったばかりのころは、溝がとっても深く、細かくて複雑なかたちをしています。そのため、食べカスが溜まりやすく、またブラッシングもしにくいので、虫歯のリスクが高くなります。

当院では、お子さまの生え替わったばかりの奥歯を、虫歯による感染から守るため、あらかじめ奥歯の溝を歯科用樹脂(レジン)で塞いでしまう虫歯予防処置「シーラント」を行っています。

シーラントは、乳歯から永久歯に生え替わるタイミングで行うと、より効果的に虫歯を予防することができます。

ただ、シーラントによる虫歯治療を行う場合、お子さまに一定時間おくちを大きく開け続けていただく必要があります。当院では、歯医者さんに慣れていないお子さまには、慣れるまでフッ素塗布を続けさせていただき、歯医者さんに慣れてきたタイミングで、シーラントを行うようにしております。

ブラッシング指導

自己流のブラッシング法では、どうしてもみがき残しができてしまいます。

当院では、お子さまに正しいブラッシング法を身に付けていただくため、親御さんや歯医者さん、歯科衛生士のスタッフと一緒に、楽しみながらブラッシング指導を行っています。

ブラッシング指導中、子どもにピッタリな歯ブラシの選び方や、ブラッシングしにくい部分の磨き方など、歯みがきに関するお悩みやご相談も行っておりますので、気になることは遠慮なくご質問ください。

定期検診

お子さまのおくちの健康を守るためには、日々のケアにプラスして、定期検診を受けることも大切です。

子どもの虫歯は、進行が早く、痛みが出にくいため、本人が気付かないうちに虫歯になっていることがあります。歯科医院で、定期的におくちの中をチェックすることで、さまざまな疾患の早期発見・早期治療が可能になりますので、お子さまが信頼している歯医者さんを見つけたら、3か月おきに歯科検診を受けることをおすすめします。

患者さまのお声

子どもが安心して通院（30代・主婦のお母様より）

歯医者さんに行くのも、診察を受けるのも怖がっていた娘でしたが、担当してくださった歯医者さんが、とても親切で優しい対応をしてくれたおかげで、安心して通えるようになりました。これからもよろしくお願いします。

子どもが積極的に歯みがきをするようになりました (20代・主婦のお母様より)

3歳になる息子は、歯みがきをするのが大嫌いで、何度も『虫歯になっちゃうから、きちんと磨きなさい』と言っても、まったく耳を貸さず、すぐに歯みがき粉を吐きだしてしまい、困っていました。けれど、とっても分かりやすいブラッシング指導のおかげで、子どものやる気スイッチが押され、いまでは自分から積極的に歯みがきをするようになりました。